病態評価
2020.10.23
腰の評価 とくにトランクモーションではなく足の痺れ症状の人
脊柱管狭窄症
肩関節周囲炎:臨床評価ポイント
2020.9.9
評価
☑︎回旋ストレスを与えたときに上腕骨への痛みの訴え
→
上腕骨に付着している筋肉の硬さor筋緊張↑
治療
☑︎側臥位3rdポジションでの後下方ストレッチ
→拘縮が強く2ndポジション困難な人にも有効
仙腸関節の評価・治療
仙腸関節挙動
ニューテーション:腸骨に対して仙骨が前傾(お辞儀)する運動
カウンターニューテーション:後傾する運動
仙腸関節の挙動機構と骨盤不安定性による付着部障害発生部位
ニューテーション:仙結節靭帯が挙動を制動
カウンターニューテーション:長後仙腸靭帯が制動
→仙腸関節に不安定性が生じると、同靭帯付着部に牽引ストレスが作用し、付着部症として圧痛を呈する
仙腸関節の位置異常の評価
示指を上前腸骨棘にあて腸骨の回旋を評価
右の上後腸骨棘が左よりも上にあれば右の腸骨が前傾していると評価し、右の仙腸関節に症状がある場合には仙骨は腸骨に対して相対的に後傾していると評価する。
仙腸関節の位置異常の修正エクササイズ
カウンターニューテーション型の障害:腸骨を後方回旋に誘導したい場合
端座位で、徒手抵抗下で、膝伸展位の下肢挙上運動を行わせることで仙腸関節において腸骨前方回旋の負荷が加わり、ハムストリングスなど腸骨後方回旋群を活動させることになり、腸骨後方回旋方向に誘導します。
ニューテーション型の障害:腹臥位にて、徒手抵抗下で膝関節屈曲運動を行う。大腿直筋の活動により腸骨は前方回旋方向に誘導される。
修正されても位置異常が再発されることが多いため、その位置を保持するための安定性の獲得が必要になる。
【上肢編】整形外科テスト
2020.7.14
肩関節整形外科テスト大きく分けて6つにまとめられている『リハビリクエスト』『リハロック』というページの紹介です。
①整形外科テストを理解して評価
②痛みやしびれ、神経症状の有無をしっかり解釈できる。
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『リハビリクエスト』
6つに分類された肩周囲評価が2ページにまとめられています。
(https://pt-taisaku.net/test-shoulder/)
↑目次
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(https://pt-taisaku.net/test-shoulder-2/)
↑目次
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『リハロック』
肘関節の整形外科テストも記載されています。
(https://reha-basic.net/special-test-2/)
↑このサイトの目次
この2つのサイトはこれ以外の記事も掲載されています。サイトから飛んでみてください(^^)
腰痛評価
腰痛評価(腰痛のプライマリケア)
☑目的
次回の新患カルテに解釈をしっかり記載できる。
患者さんに病態の説明、生活指導を行う事ができる。
各病態に多い問診所見
〇腰痛の病態
△腰痛誘発動作・肢位、疼痛部位、特徴
〇椎間板性腰痛・椎間板ヘルニア
△前屈動作、骨盤後傾位(座位、車の運転)、くしゃみ、咳、臀部痛、下位腰椎椎間板障害は鼠径部痛
〇椎間関節性腰痛、腰椎分離症(椎弓疲労骨折)
△伸展動作・回旋動作・斜め後ろへの伸展動作、骨盤前傾位(立位、歩行時)
〇筋筋膜性腰痛
△動作の途中や立ち上がり時、局在の不明瞭な漠然とした痛み
〇仙腸関節性腰痛
△前屈・伸展・両者の3タイプあり、しゃがみ込み作業、
鼠径部痛、臀部痛、one finger testにて上後腸骨棘付近をさす
〇脊柱管狭窄症
△伸展動作で下肢放散痛やしびれ誘発、間欠性跛行(姿勢による改善あり)
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前屈動作で誘発する疼痛(多い順)
①椎間板障害
②筋筋膜性腰痛
③仙腸関節障害
④椎間関節障害
評価
指先と床との距離(FFD:finger floor distance)→前屈制限の程度を診る
①前屈動作にて椎間板内圧が上昇→椎間板障害を疑う
②前屈の途中での疼痛→脊柱起立筋に遠心性収縮(伸ばされながら収縮)→筋膜性腰痛
③仙腸関節障害でも、前屈時に再現が診られる事もある
伸展動作で誘発する腰痛
①椎間関節障害
②椎弓疲労骨折(腰椎分離症:成長期)
③筋筋膜性腰痛
④仙腸関節障害
⑤椎間板障害
⑥棘突起インピンジメント障害
③伸展時の筋内圧の上昇やその周囲組織との滑走障害→筋筋膜性腰痛
④仙腸関節障害でも、伸展時に再現が診られる事もある
⑤後方繊維輪の損傷→椎間板障害(前屈で多い)
⑥若年アスリートでは伸展動作時に棘突起がぶつかり合う(インピンジメント)
→棘突起間の滑液包炎が生じ腰痛に繋がる
伸展+回旋で誘発される腰痛
①椎間関節障害
②椎弓疲労骨折
③筋筋膜性腰痛
④仙腸関節障害
側屈・回旋
障害側への側屈・回旋→椎間関節障害や仙腸関節障害
側屈・回旋にて筋への伸張負荷や圧縮負荷→筋筋膜性腰痛
椎間板の側方に限局する場合→側屈でも椎間板障害
脊柱所見では椎間板障害、椎間関節障害の特異性は高いと言えるが、仙腸関節障害、筋筋膜性腰痛による腰痛は特異性が少ないため病態推定には圧痛点をより重視する。
腰痛者の機能的な分類(アルゴリズム)
椎間板性腰痛に多い所見
・骨盤後傾位での腰痛誘発
・立位前屈時の腰痛誘発と前屈可動域制限
・障害椎間上下の棘突起に局在する圧痛(L4/5椎間板障害の場合にはL4、L5の棘突起の圧痛を認め、椎間関節に圧痛を認めない)
椎間板ヘルニアを疑う所見
椎間板性腰痛に加え下記の所見
・前屈時の下肢痛の誘発
・SLRテストによる下肢痛の誘発
・下肢の知覚・筋力低下
椎間関節性腰痛、腰痛分離症に多い所見
・骨盤前傾位での腰痛
・腰椎伸展時の腰痛の誘発
・椎間関節の圧痛
・斜め後ろ伸展での腰痛誘発
・障害椎間上下の棘突起と椎間関節部の圧痛(L4/5椎間板障害の場合にはL4、L5の棘突起の圧痛を認め、椎間関節に圧痛を認めない)
筋筋膜性腰痛に多い所見
・局在の不明瞭な腰痛
・動作時のある瞬間の腰痛
・前屈時の伸張痛や伸展時・斜め後ろ伸展時の圧縮痛
・脊柱起立筋外側縁の圧痛
脊柱起立筋の腸骨付着部症に多い所見
・立ち上がり時、作業時の腰痛
・前屈時の伸張痛や伸展時・斜め後ろ伸展時の圧縮痛
・腸骨稜の圧痛
仙腸関節性腰痛に多い所見
・one finger test陽性(上後腸骨棘付近をさす)
・上後腸骨棘付近の圧痛
・Active SLRテストにて腰痛誘発
注意点
・筋筋膜性腰痛は他の発症メカニズムと合併率が高い
・下位椎間板障害と仙腸関節障害(前屈時)の鑑別
両者:前屈で腰痛、鼠径部痛、SLRテストで疼痛誘発